福釜神明神社(ふかましんめいじんじゃ)

福釜神明神社

1516(永正13)年、初代福釜松平の城主親盛(ちかもり)が建てました。祭神は伊勢神宮から勧請(かんじょう)され、天照大御神が祀られています。現在の社殿は、1945年の三河地震(みかわじしん)および1959年の伊勢湾台風(いせわんたいふう)とによる被害(ひがい)の傷(いた)みがひどく、1990(平成2)年に建て替えられたものです。

境内(けいだい)の建造物(けんぞうぶつ)の一つに福釜文化会館としての演舞場(えんぶじょう)があります。1951(昭和26)年に新築されたもので、杮落(こけらおと)しには当時、舞台出演中の早変りで有名だった女優大江美智子が来演しています。その頃の村祭りでは余興(よきょう)に田舎芝居(いなかしばい)は恒例(こうれい)でしたのでこの演舞場はよく使われました。ここでは相撲興行(すもうこうぎょう)もよく行われました。「三河山惣兵衛(みかわやまそうべえ)」という相撲取りが居て、引退後、相撲協会お墨付きの四本柱免許(めんきょ)が与えられていたので相撲大会をすることが出来たのです。土俵(どひょう)で使われる四本柱(安城市指定文化財)は福釜文化会館の中に保存されています。