安城駅は、1891(明治24)年6月16日営業(えいぎょう)を開始(かいし)しました。安城市の表玄関(おもてげんかん)であります。利用者(りようしゃ)は2005年に1万人を超(こ)え、2018年は11698人/日と着実(ちゃくじつ)に成長(せいちょう)しています。
東海道本線(とうかいどうほんせん)は、1872(明治5)年、新橋(しんばし)横浜(よこはま)間(かん)に蒸気機関車(じょうききかんしゃ)が走ったのが初めですが、碧海台地(へっかいだいち)を走ったのは1888年9月1日です。この時、岡崎駅(おかざきえき)や刈谷駅(かりやえき)などが設置(せっち)されて営業を開始しました。東海道本線の全線(ぜんせん)約600kmが開通(かいつう)したのは1889年7月1日で、安城駅の開業(かいぎょう)は、その約2年後です。この2年間で鉄道(てつどう)の印象(いんしょう)は大きく変わりました。「宿場(しゅくば)に人がいなくなる」とか、「駅の周りは火事(かじ)が起こる」などの鉄道忌避(きひ)伝説(でんせつ)は人が口にしなくなったのです。安城村(あんじょうむら)は駅を誘致(ゆうち)しその周りに人が住み、街が出来、農産物(のうさんぶつ)を優位(ゆうい)に積(つ)み出して発展(はってん)することが出来ました。先見の明(せんけんのめい)がある、時(とき)の政治家(せいじか)が安城村に駅を誘致したのです。
現在は、2階が東海道本線の改札口(かいさつぐち)となっており、1日に1万人以上の人が通学、通勤、買い物などに利用(りよう)しております。1階は、安城が良く解る観光案内所(かんこうあんないじょ)と、コワーキングスペース(CO-WORKING SPACE)が併設(へいせつ)されており、雑誌(ざっし)や机(つくえ)が用意(ようい)されていて、少し長い時間の待合(まちあい)にも便利(べんり)に使われています。