二子古墳(ふたごこふん)

全長約68 mの前方後方墳(ぜんぽうこうほうふん)です。矢作川(やはぎがわ)流域では、幡豆郡(はずぐん)吉良町(きらちょう)の正法寺(しょうほうじ)古墳 94 mに次ぐ大きなものです。後方部を高く盛り上げ墳丘(ふんきゅう)を大きく見せているのが特徴です。築造は西暦300年代で、この地方に古墳が発生する初期のものであります。北は東海道新幹線が通り、西は道路で削られてはいるが、周壕(しゅうごう)の一部が残っており古墳の原形を保っているので史跡価値が高く、国指定の史跡になっています。

この辺りは、他にも二十数基の古墳が確認されており、2017年に国指定の文化財となった人面文壺型土器(じんめんもんつぼがたどき)が発掘(はっくつ)された亀塚遺跡(かめつかいせき)なども含めて鹿乗川流域遺跡群(かのりがわりゅういきいせきぐん)と呼ばれています。