石垣(いしがき)で取り囲(かこ)まれていて小さな山になっています。「百塚(ももつか)」と呼(よ)ばれて古墳(こふん)です。築造時期(ちくぞうじき)は古墳時代前期(ぜんき)と言われています。直径(ちょっけい)は約21m、高さが2mあります。元はもっと大きい円墳(えんぷん)だったと思(おも)われます。桜井古墳群(さくらいこふんぐん)のひとつです。墳頂(ふんちょう)は、平坦(へいたん)に整地(せいち)されており八幡社が祀(まつ)られています。神様(かみさま)は応神天皇(おうじんてんのう)で、戦(たたか)いの神様です。
旅(たび)をしていた絵描(えか)きが泊(と)めてもらった礼(れい)に描いたという絵馬(えま)がありました。縦145cm、横181cmの板に描かれた馬が猿(さる)に曳(ひ)かれていますので「猿曳馬の図(さるひきうまのず)」と呼(よ)ばれます。とても上手(じょうず)に描いてあるので、馬が絵から飛(と)び出して草(くさ)を食べたという伝説(でんせつ)が伝(つた)わっています。現在、この絵馬は桜井神社(さくらいじんじゃ)に預(あず)けられ、馬が絵から飛び出さないようにと手綱(たづな)を2本描(か)き加(くわ)えられています。