安城八景之二
夕立や から傘松に 雨宿り 仙風舎柳月 (ゆうだちや からかさまつに あまやどり)
柳月によれば、かつて「木の形が傘のようだというだけでなく、往来の人々がにわか雨の際に、急いで雨宿りすることから名付けられた」松の大木があったそうです。その傍らにある地蔵尊については、「子宝に恵まれ、子どもは丈夫な体を授かり、健やかに成長する」ご利益があるとされていました。松はいつの時代かに失われ、地蔵尊も昭和55年(1980)に区画整理事業によって位置を変えましたが、現在でも厚く信仰されています。