天草池禽(あまくさいけのとり)

安城八景之四

池水に 狂うて鴨の あげ下ろし  仙風舎柳月 (いけみずに くるうてかもの あげおろし)

天草池は、江戸時代からのため池のひとつです。柳月によれば、天草の乱(島原の乱、寛永14年(1637)に発生)の頃に開削されたので、その名が付けられたのだといいます。かつては、秋葉神社の例祭に船祭りが行われたとか、大蛇が住む伝説もあるとのことです。柳月の記憶によれば、「鴨、おしどり、鯉や鮒などが数えきれないほど生息していた」といいます。