藤井戸跡(ふじいどあと)

 

古井(ふるい)、桜井(さくらい)、浅井(あざい)と共に三河四名井と言われます。碧海台地の南の端、木戸(きど)と藤井との間に出来た開析谷(かいせきだに)の奥に自然に湧き出した清水です。倭姫命(やまとひめのみこと)が見つけたとも言われています。

澄んできれいな井戸に藤の花が映り、紫色に見えたので「藤井」と呼ばれるようになったと伝えられます。

♪ 紫の藤井が原の衣かづら 松にや春の暮れかかるらん ♪

「藤井」の地名は、この井戸に由来します。