東海道松並木(とうかいどうまつなみき)

東海道松並木

徳川家康(とくがわいえやす)は、1601(慶長6)年、東海道に宿駅(しゅくえき)を定め、続いて3年後には一里塚(いちりづか)を設置(せっち)して街道(かいどう)の両側(りょうがわ)に松の木を植えました。更に、8年後には道路(どうろ)の補修(ほしゅう)や松並木の維持管理(いじかんり)をする定(さだ)めを作り、人の交通(こうつう)や物(もの)の流通(りゅうつう)などに力を入れました。街道の松並木は、旅人(たびびと)に風情(ふぜい)を添え、夏には日陰(ひかげ)をつくり、冬には風雪(ふうせつ)を防ぐのに役立(やくだち)ちました。現在でもその面影(おもかげ)は残っていますが、近年(きんねん)の風水害(ふうすいがい)や公害(こうがい)のため大きく現存数(げんそんすう)を減らしています。安城地内の松は、樹齢(じゅれい)が200~250年と推定(すいてい)され、現在、230本ほどが繁(しげ)っています。