西尾弁財天(にしおべんざいてん)

西尾弁財天

平安時代(へいあんじだい)、極楽坊門前(ごくらくぼうもんぜん)の市場(いちば)の守り神(まもりがみ)として祀(まつ)られたもので、台地(だいち)の端(はし)に位置(いち)し、清水(しみず)が湧き出(わきで)ていたと言われています。

弁財天は「知」の女神(めがみ)と言われ、転じて学問(がくもん)や芸能(げいのう)の神様です。古くは、インドから中国(ちゅうごく)を経(へ)て仏教(ぶっきょう)と一緒(いっしょ)に伝来(でんらい)して来ました。インドではヒンドゥー教でサラスヴァティと呼ばれ、語源(ごげん)から「流れる物」の意味(いみ)です。「水・川・湖」のほか「言葉(ことば)・知識(ちしき)・音楽(おんがく)・芸能」も流れるものと言うことで、これらすべてを司(つかさど)る神様と言われます。従って、弁財天は音楽や芸能の象徴(しょうちょう)である琵琶(びわ)を持っています。