ぐたら池(ぐたらいけ)

区画整理(くかくせいり)されたりっぱな農地(のうち)となっており池は有りません。忘れられないようにと石碑(せきひ)があるだけです。

その石碑には、聖徳太子(しょうとくたいし)の物語(ものがたり)が書かれています。太子が10歳の時、白い馬に乗って仏教(ぶっきょう)を広めるため蝦夷征伐(えぞせいばつ)に出兵(しゅっぺい)しました。蝦夷は征伐されまいと大きな岩を太子に投げつけました。それを予知(よち)していた太子は、持っていた金の鞭(むち)で打ち払いました。すると、岩は3つに割(わ)れて一つは福島県(ふくしまけん)に一つは兵庫県(ひょうごけん)にそしてもう一つはここ三河郷岩根里(みかわのくにいわねのさと)に落ちました。出来た池がぐたら池なのです。いま、その岩は寺領町(じりょうちょう)の松韻寺(しょういんじ)境内(けいだい)に置かれています。