碧海山古墳(へっかいざんこふん)

 

墳丘(ふんきゅう)は一部(いちぶ)削り取(けずりと)られていますが、直径(ちょっけい)約25 mの円墳(えんぷん)です。直径に対して高さが高く(4 m)で墳頂(ふんちょう)が広くて平らなことが特徴(とくちょう)です。横穴式石室(よこあなしきせきしつ)が普及(ふきゅう)する前のものであるため古墳時代(こふんじだい)前期(ぜんき)のものであると考えられています。桜井地区(さくらいちく)には前期の古墳が多く、古代(こだい)の西三河(にしみかわ)地方(ちほう)においても、この地域(ちいき)に早くから人の集落(しゅうらく)が存在(そんざい)していたことを示しています。

また、倭姫命(やまとひめのみこと)が「碧海大明神(へっかいだいみょうじん)」と称し、「碧海郡(へっかいぐん)」の発祥(はっしょう)の地と伝えられます。