御旅所(おたびしょ)

桜井神社の祭神(さいじん)である菊理姫命(くくりひめのみこと)が祭礼にお渡りになる途中ここで休憩されると言われています。桜井神社祭礼の前日、ここで祭神をお迎えする神事(しんじ)が行われる。なぜこの地が、「御旅所」なのかは分からない。しかし、川島町には「白山(はくさん)」「山伏(やまぶし)」「善入(ぜんにゅう)」など神社に関(かか)わりのある名が住所の字(あざ)として多数存在する。さらに、1952(昭和27)年10月13日、「川島町字総代記録綴り」の中に、神事出席役員について話し合われた記録がある。現在の石碑(せきひ)は、道路拡幅(かくふく)のため南に10mほど移動しているが、1928(昭和3)年11月に、この地出身の加藤市太郎氏とその一族(いちぞく)が私財(しざい)を出資し設置されたものです。

※「善入」とは、桜井神社を創建した山伏の名前である。