熊野神社(くまのじんじゃ)

安城市藤井町(あんじょうしふじいちょう)の熊野神社

往古(おうこ)より藤井郷(ふじいのさと)の産土神(うぶすなかみ)として祭(まつ)られてきた熊野神社は、紀州熊野(きしゅうくまの)より勧請(かんじょう)した伊邪那美命(いざなみのみこと)を祭神(さいじん)として、藤井城主(ふじいじょうしゅ)の松平利長(まつだいらとしなが)と、その子信一(のぶかつ)より深く尊崇(そんすう)を受けました。その後、近(ちか)くの藤井権現(ごんげん)、白山社(はくさんしゃ)などを合祀(ごうし)し現在(げんざい)に至(いた)ります。

伊邪那美命の他、祭られている神様は、大己貴命(おおなむちのみこと=若いときの大国主命(おおくにぬしのみこと))、木花咲夜姫命(このはなさくやひめのみこと)、玉柱屋姫命(たまばしらやひめのみこと=天照大神(あまてらすおおみかみ)の別名)、家都御子神(けつみこのかみ=阿弥陀如来(あみだにょらい))、速玉男命(はやたまおのみこと=薬師如来(やくしにょらい))、事解男命(ことさかおのみこと=千手観音(せんじゅかんのん))などである。

本殿(ほんでん)を含め各社殿(しゃでん)は、矢作川(やはぎがわ)の開鑿(かいさく)を初め、地震(じしん)および台風(たいふう)などで改修(かいしゅう)が繰り返(くりかえ)され、現在は1975(昭和50)年のものです。