宮橋(みやばし)

宮橋

里町三景(さとまちさんけい)の一つである。

中世(ちゅうせい)の三大紀行記(さんだいきこうき)の一つである「海道記(かいどうき)」に次のように記されています。「今は耳にしない名の橋であるが、不乗森神社裏(のらずのもりうら)の鎌倉街道(かまくらかいどう)を東へ700m行くと猿渡川(さわたりがわ)が流れている。この橋を『宮橋』と呼んだ。『宮橋の 残る柱(はしら)に こととはむ 朽(く)ちて幾世(いくよ)か たえわたりぬる』」

「海道記」の作者(さくしゃ)は、鴨長明(かものちょうめい)だと言われています。彼が、ここを訪(おとず)れた時には宮橋は柱だけが残っていて、猿渡川は渡(わた)れなかったのでしょう。